日ごとの気温差や日内での気温差が激しいですが、皆様体調など崩されていないでしょうか。
漢方の考え方では、ぐっと気温が上がると「陽気」(「暖かい気」)に注意が必要になってくるとされています。
「陽気」とは体を巡っているエネルギーのようなもので、体を温め体温を保つ役割があり、体にとって不可欠なものです。「陽気」は体の上の方にのぼっていく性質がありますが、体には気を巡らせ、下に降ろしていく働きがあるので全身が元気に活動できます。
しかし気の巡りが悪いと、上半身に熱がこもり、下半身が冷えやすくなり、頭痛、めまい等の症状が多くみられるようになります。
特に、前日気温が低く、当日暖かくなる(=気温差がある)日は、体がその気温差についていけずにうまく自律神経を調節できなくなります。暖かい日は体の陽気も増えるので、陽気による不調が表れやすいのです。
「病は気から」という言葉もあるように、「気」を整えることは病を起こさないようにするために重要です。
「気」を整えることにつながることの一つとして、食養生があげられます。
そこで、今日は「しいたけ」のお話です。
しいたけの旬は秋というイメージが強いですが、実は春も同じく旬です。
厳しい寒さのなかで旨味をたっぷり蓄えて、肉厚で美味しいといわれています。
しいたけには様々な栄養が含まれていますが、食物繊維も豊富です。
食物繊維は腸内環境を整えることで、便秘を解消します。
また、免疫細胞の7割は腸に集まっていると言われていますから、腸内環境が整うと免疫力も高まります。
他にも春が旬の食材はいろいろありますね。
栄養たっぷりの旬の食材をいただくことは、自然のエネルギーを取り込むことです。
「気」を整え、免疫力を高めて病気を未然に防ぐことで、健やかな日々を過ごせるといいですね!
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