今日は4月26日。26日は風呂の日です♪
風呂の日にちなんで、今回は「菖蒲湯(しょうぶゆ)」のお話をしたいと思います。
5月5日はこどもの日、別名「端午(たんご)の節句」といいます。
1月7日の人日(じんじつ)の節句、3月3日のひな祭り(桃の節句)、7月7日の七夕(七夕の節句)、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句を含めた五節句のうちの一つです。
奈良時代から続く行事で、元は厄払いが目的でした。邪気や悪鬼を祓う薬草とされていた菖蒲(ショウブ)を軒にさしたり、湯に入れたりして無病息災をお祈りしたそうです。
やがて武家社会になると、「菖蒲」は「勝負」、または武道・武勇を重んじる「尚武」に通ずることや、形が刀を思わせることから、武を尊ぶ節句へと変化していきました。
江戸時代に入ると、幕府によって5月5日は重要な式日に定められ、時代とともに、将軍家の男児誕生の祝福→武家の子の立身出世への願い→庶民の男児誕生の祝福→こどもの無病息災への祈りと目的は少しずつ変化していきました。
しかし、「端午の節句」に菖蒲を用いることは現代にもそのまま受けつがれています。
菖蒲には精油成分が多く含まれていて、血行促進や疲労回復効果が期待できます。
また、独特の香りはアロマセラピー効果もあり、心身ともリラックスすることも期待できます。
こどもだけでなく、大人もぜひ試してみたいですよね!
薬効がある成分は根の部分にあるので、なるべく根のついたものをお選びくださいね。
ちなみに、根茎を乾燥させたものが「菖蒲根(ショウブコン)」という生薬です。香りの強いものがよいとされ、漢方では健胃や鎮痛、鎮静に効果を期待して用いられます。
余談ですが、昔の「端午の節句」には、ヨモギや菖蒲などの薬草や香料を袋に詰めて贈る習慣がありました。このとき送った袋のことを「薬玉(くすだま)」と呼び、これが後に祝い事などで割る「くす玉」に変化していったそうです。
健康にはもちろん、色々な歴史を感じながら菖蒲湯に入るのもいいかもしれませんね。
0コメント