1月11日は鏡開きでした。
鏡開きとは、お正月にお供えした鏡餅を食べる、日本古来の習慣です。
皆様は鏡餅をどのようにして召し上がられましたか?
おしるこにして召し上がられた方もいらっしゃったかもしれませんね。
今日はおしるこの小豆(あずき)のお話です。
小豆は『赤い色が邪気を払う』ということで、2000年前の弥生時代から無病息災の祈願や魔除けのために、お餅やおかゆと一緒に食べられていました。
ちなみに世界中に豆料理はありますが、小豆を甘く煮て食すのは日本独特だそうです。
平安時代に中国から伝わった饅頭の具(あん)は肉や野菜でしたが、豆で代用するうちに甘いあんが作られるようになりました。
かの豊臣秀吉はあんこが大好きで、こしあん入りの餅「長五朗餅」や、粒あん入りのきな粉餅「鶯餅」の名づけ親なのだそうです。
また、漢方では「赤小豆(せきしょうず)」といい、利尿作用があるとされています。煮汁も、昔からむくみに効く民間薬としても利用されていたそうです。小豆茶としても親しまれていますね。
小豆にはエネルギーになるでんぷんや、エネルギーを蓄えやすくするビタミンB1が豊富に含まれています。そのため疲労回復によいと言われています。
また、鉄分や葉酸も豊富ですので、貧血の改善にも効果が期待できます^_^
さらに、整腸作用のある食物繊維や、抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれます。
栄養たっぷりだからこそ、2000年もの間無病息災の食材として、役割を果たしているのかもしれませんね。
0コメント