【11月23日は勤労感謝の日です】

11月23日(土)は「勤労感謝の日」です。「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としています。

日本は、古くから五穀の収穫を祝う風習がありました。

その年の収穫物は、国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、収穫物に感謝する大事な行事として、飛鳥時代に始まったのが新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)です。

時を経て、第二次世界大戦後に改められ「勤労感謝の日」と呼ばれるようになりました。

なお、天皇が即位の礼の後に初めて行う新嘗祭を特に大嘗祭(だいじょうさい)といいます。

令和元年の今年はまさにその年で、11月14日~15日に行われたばかりでしたね。


先日明治神宮を訪れた際、まさに新嘗祭の準備中で、五穀豊穣を祈願して奉納される「野菜の宝船」の製作途中を見ることができました。

さつまいも、大根、人参、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、など、今が旬のものや、これから旬を迎える様々な野菜が飾られており、その大きさと豪華さは圧巻でした。

今日はその中でも飾られていた野菜の1つ「さつまいも」についてお話ししたいと思います。


先日「燥邪」の話でも触れましたが、この時期は大気の乾燥が気になりますよね。

呼吸により大気と通じている「肺」はもっとも影響を受けやすいのですが、実は五臓六腑の「六腑」の1つである「大腸」は「肺」と連動して作用します。

「肺」は老廃物を下に動かす作用(粛降(しゅくこう)作用)があります。

「大腸」が食物から栄養や水分を吸収した残りかすを便として出すのは、この粛降作用に助けられているのです。

「燥邪」によって「肺」の機能が低下すると便秘になったり、逆にうまく水分を吸収できずに下痢になったりします。

秋に胃腸からくる風邪を引きやすい方は、「肺」が弱っているのかもしれません。


さつまいもは口の乾きを止めて「肺」を潤すと同時に、「大腸」の働きを活発にして、便通を改善します。

また、良質な糖分もたっぷりで、風邪気味で食欲が出ないときの元気の源となってくれます。

まさに、ぴったりな食材ですね。

蒸したり、焼いたり、煮たり、色々な食べ方で楽しめる食材でもあります。

早速本日の献立に加えてみてはいかがでしょうか♪

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。