【今日は26(風呂)の日!「湯治」のお話】

みなさん、湯治をされたことはありますか?

「湯治(とうじ)」とは、1週間以上かけて宿泊施設に泊まりながら、温泉に浸かって病気の治療をすることをいいます。

青森県の酸ヶ湯温泉や、群馬県の草津温泉などが有名ですね。

昔は医療の技術が発達していなかったため、多くの人が温泉療法によって怪我や病気の治療を試みていました。それが今でも大切に引き継がれているのです。

お湯は、陰陽における「陽」の性質を持ちます。お湯に浸かると、体内でも陽が盛んになり気血が巡るため、体の隅々まで栄養を行き渡らせることができます。その結果、疲労の回復などが期待できるのです。

 

ただし、患部が腫れて熱感のあるものや、のぼせ傾向な方は要注意です。このような疾患では陽が盛んになっていることが多く、さらに陽が盛んになることで、逆に症状を悪化させてしまう恐れがあるからです。

昔の人は、陽の力で気血を巡らせて、病気を治そうとしていたのかもしれませんね。

皆様もぜひお体のご様子に合わせて、お風呂での養生生活を送ってくださいね。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。