みなさん、湯治をされたことはありますか?
「湯治(とうじ)」とは、1週間以上かけて宿泊施設に泊まりながら、温泉に浸かって病気の治療をすることをいいます。
青森県の酸ヶ湯温泉や、群馬県の草津温泉などが有名ですね。
昔は医療の技術が発達していなかったため、多くの人が温泉療法によって怪我や病気の治療を試みていました。それが今でも大切に引き継がれているのです。
お湯は、陰陽における「陽」の性質を持ちます。お湯に浸かると、体内でも陽が盛んになり気血が巡るため、体の隅々まで栄養を行き渡らせることができます。その結果、疲労の回復などが期待できるのです。
ただし、患部が腫れて熱感のあるものや、のぼせ傾向な方は要注意です。このような疾患では陽が盛んになっていることが多く、さらに陽が盛んになることで、逆に症状を悪化させてしまう恐れがあるからです。
昔の人は、陽の力で気血を巡らせて、病気を治そうとしていたのかもしれませんね。
皆様もぜひお体のご様子に合わせて、お風呂での養生生活を送ってくださいね。
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