【生薬の不思議なお話 アメ篇】

11月15日は七五三、子供の成長をお祝いする行事ですね!

子供が健やかに成長するようにお祈りをするため、神社に参拝しにやってくるご家族を見かけることかと思います。

七五三といえば、子供が晴れ着で千歳飴を持ってお参りする姿を思い浮かべますよね。

現在とは違い昔は子供が亡くなってしまうことが多かったため、千歳飴は「千歳まで長く生きられるように」との願いから七五三には欠かせない縁起物になっていったそうです。

ところで、実は生薬にもアメがあることはご存知でしょうか?

もち米や小麦などのデンプンと麦芽から作られているアメで「膠飴(コウイ)」といいます。

五味でいうと「甘」に分類され、脾(ひ)を補うため滋養・緩和作用があるといわれています。

コウイは、お腹が痛かったり張っていたりするに処方される「大建中湯(だいけんちゅうとう)」や胃腸が弱い人・疲れやすい方に処方される「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」という漢方薬に、胃腸の状態を整える目的で配合されています。

漢方薬は苦くて飲みにくい印象があるかと思いますが、大建中湯や小建中湯にはコウイが入っているので、甘くてのみやすい漢方薬でもあります。

今回はアメの生薬、コウイについてお伝えしました。

アメが生薬になるなんてびっくりですよね。

他にも身近なものが実は生薬として使われているので、またご紹介していきたいと思います(^^)

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。