過ごしやすい秋ですが…「燥邪」にご注意を!

夏の厳しい暑さが過ぎ去り、秋らしく涼しい季節になってきましたね。

秋は高温多湿の夏とは異なり過ごしやすい季節ですが、同時に乾燥しやすい季節でもあります。

漢方では、6つの「外邪(がいじゃ)」が体に悪影響を与えるという考えがあります。

(邪についての説明はこちら!→http://kampo.saishunkan.co.jp/posts/2545210)

その中でも、特にこの時期注意が必要なのが「燥邪(そうじゃ)」です。

燥邪とは、「乾燥による体への悪影響」を意味します。


燥邪は五臓のうち、特に「肺(はい)」に影響を及ぼしやすいと言われています。

皆様も、「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という言葉を耳にしたことはありますよね。

漢方では、人間の体は5つの臓(ぞう)と6つの腑(ふ)から成ると考えてられています。(※とらえ方によって変わることもあります)

肺は特に潤いを好む臓器なので、乾燥をはじめとする燥邪に侵されやすいのです。

その結果、咳や痰、皮膚の乾燥などの症状が起きやすくなるのです。

燥邪から体を守るためには、体の中から潤いを与えてあげることがとても大切です。

秋は実り豊かな季節ですので、旬の体を潤す食材を毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか(^^)

来週は、そんな乾燥の季節におすすめの食養生などをご紹介していきたいと思いますので、是非ご覧ください!

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。