【手軽に取り入れられる心養生/調身(ちょうしん)・調息(ちょうそく)・調心(ちょうしん)のお話】

連休が明けたころから雨模様の日々が続き、全国的に例年より早めに梅雨入りしそうな雰囲気ですね。

今の時期は、漢方の考え方で言うと「湿邪(しつじゃ)」が影響する時期です。

(邪についてはこちらをご覧ください https://kampo.saishunkan.co.jp/posts/2545210)

湿邪が体内に入ると、胃や腸などの消化器の不調、関節の痛み、むくみなどの体調不良を引き起こします。

これは、湿邪によって体の中で「水(すい)」がうまく巡らないことや、過剰に「水」が溜まってしまうことが原因と考えられています。

ここでいう「水」とは漢方で、体内の「気(き)・血(けつ)・水」のひとつのことです。

(気血水についてはこちらをご覧ください

https://kampo.saishunkan.co.jp/posts/2609959?categoryIds=612807)

「気・血・水」のバランスは大切で、「気」は「水」を巡らせるエネルギーになり、湿邪が体に侵入しないようにするバリア機能も備えているので、梅雨時期の体調管理には、実は「気」の巡りをよくすることも大切なのです!

漢方では、過度の感情は「気」を大きく動かし、様々な不調を引き起こすとされているので、感情をコントロールすることはとても重要です。

しかし、それは簡単なことではありませんね。

方法のひとつとして「調身・調息・調心」というものがあります。

とても響きがいい言葉ですね。

調身…意識して姿勢を整えること

調息…呼吸をコントロールすること

調心…調身と調息を通して心を整えること

「身が整い、息が整えば、心おのずから整う」ということで、3つの要素は、バラバラに存在するのではなく、互いに密接に関連しあい、影響を与えあう三位一体の関係とされています。

姿勢を正し、ゆっくり呼吸すると、自然と心も落ち着いて、過度の感情を抑え「気」の巡りも良くなる気がします。

前回お伝えした食養生も気の巡りを良くする大切な方法ですが、今回は心養生のお話でした。

次回は体養生のお話です。


【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。