【熱中症対策に「五性(ごせい)」を取り入れてみては?】

今年もやはり夏は暑いですね。

マスクをする機会が増えたので、普段の夏より熱中症に気を付ける必要があります。

屋外で周囲の人と十分な距離が確保できる場合には、マスクをはずす。

マスクを着用しているときは強い負荷の運動は避ける。

のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心掛ける。

など、

皆さんそれぞれ熱中症対策されていることと思います。

今回はご自宅でできる簡単な熱中症対策として、またまた食養生のお話をしたいと思います。

「五色」「五味」に続いて、今回は「五性(ごせい)」です。

「五性」は食べ物がもたらす作用にかかわる5つの性質です。

それぞれ「寒(かん)」「涼(りょう)」「平(へい)」「温(おん)」「熱(ねつ)」の5つの種類があります。

寒・・・水分を補い、炎症を鎮めて毒を排泄する。体を冷やす性質がもっとも強い。キュウリ、トマトなど。

涼・・・過度に活性化した体を鎮める。寒性より控えめだが、体を冷やす性質がある。豆腐、なすなど。

平・・・体を温めたり冷やしたりする性質がなく、どんな性質の方でも食べやすい。卵、トウモロコシなど。

温・・・体を穏やかに活性化する。熱性より弱く体を温める性質がある。人参、かぼちゃなど。

熱・・・内臓を活発に働かせ、エネルギー代謝を向上させる。体を温める性質がもっとも強い。シナモン、唐辛子など。

この時期は暑邪が盛んになり、体も汗をかき、のぼせや暑さを感じる「熱証」になりがちです。熱証の時は、寒~涼性の食べ物を取り入れていきましょう。

この時期のおすすめレシピは「トマトの冷製スープ」です。

寒性のトマトで体の熱を冷ます!と言いたいところですが、冷房で実は冷えている方も多いのではないでしょうか?

寒性の食べ物も、一度加熱調理すると体の熱を冷ます作用が和らぐのでおすすめです。

また、スープにすることで、食欲がない方にも食べやすくなります。

3回にわたって食養生をお伝えしました。

「五味」「五性」「五色」の考えを少しずつでもいいので意識しておくと、いつの間にか優れた食習慣が身についているかもしれません。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。