10月31日はハロウィンです。最近は日本でもすっかり定着してきました。
色々なコスチュームで仮装を楽しんだり、イベントに出かけたり、楽しみ方も様々です。
お部屋の中をハロウィン仕様に飾りつけするのも楽しみの一つですが、中でもかぼちゃをくり抜いて、中に蝋燭(ろうそく)を灯す「ジャック・オ・ランタン」は定番ですね。
その蝋燭の蝋(ろう)は動植物の油脂などから採取されますが、実は生薬として使われる蝋もあります。蜜蝋(みつろう)といい、ミツバチが巣を作る際に分泌する蝋です。
皮膚炎ややけどに用いられる「紫雲膏(しうんこう)」という軟膏タイプの漢方薬の構成生薬の一つです。
最近では、アロマキャンドルの素材として使うこともあるようです。
アロマキャンドルは、蝋燭(または蜜蝋)に精油成分を染み込ませたものをさします。
精油成分とは植物が産出する揮発性の油で、植物の種類によって全く違う香りがするのが特徴です。
生薬の香附子(こうぶし)、陳皮(ちんぴ)、蘇葉(そよう)などは特徴的な香りがしますが、効能の秘密も実は精油成分にあります。
これらの生薬は精油成分によって「気」を巡らせ、症状を改善します。
アロマキャンドルで、香りの力によって元気が出たり、気分が晴れたりすることがあると思いますが、これが東洋医学でいう「気を巡らせる」ということになります。
アロマキャンドルには香りの効果以外にも、炎のゆらめきがリラックス効果をもたらしてくれたり、空気中の微量の水分が燃えることでマイナスイオンをもたらしてくれたり様々な効果があります。
「ジャック・オ・ランタン」の蝋燭にアロマキャンドルを使ってみるのもいいかもしれませんね。
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