ゴールデンウィークが終わり、いつもの日常が始まりました。連休明けは「五月病」とも呼ばれるノイローゼや体調不良に陥りやすい時期です。「五月病」は環境の変化や人間関係などのストレスが原因と言われています。「五月病」にならないためにも、軽い運動や外出したりなど適度にリフレッシュしてみてください。
さて今回はこの時期に見頃を迎える「芍薬」についてお話しようと思います。
芍薬はボタン科の植物で、すらりとした茎の上に大きく丸みのある花を咲かせることから、美しい女性の立ち姿を象徴する花と言われています。
観賞用の花として広く親しまれていますが、根っこは生薬として多くの漢方薬に使われています。
よく耳にするものでいえば、風邪の引きはじめに用いられる葛根湯(かっこんとう)やこむら返りに用いられる芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があります。
芍薬といえば、「立てば芍薬、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合の花」という美人を花で表現した言葉がありますが、元々は生薬の用い方を例えたものと言われています。
気が立っている女性には、気持ちを落ち着けたり筋肉のこわばりを和らげる作用のある「芍薬」
すぐに座りたがる女性は、血の巡りが滞っている「瘀血(おけつ)」が原因である場合があり、その場合は瘀血を改善する「牡丹」
歩く姿がふらふらし、精神不安、不眠などの症状を持つ女性は、精神安定作用のある「百合」
といったように症状に合わせた生薬の用い方を表す言葉だったんです。
芍薬は香りも良い花なので、ぜひこの時期に花を観賞し癒されてみてはいかがでしょうか(^^)
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