秋の七草をご存知ですか?

今年は昨日9/24が「十五夜」でした。

皆様の地域では、きれいな満月は見ることができましたか?


ところで、十五夜にはすすきを飾るイメージがありますよね。

満月は豊穣の象徴とされていて、十五夜には秋の収穫の感謝をこめて、芋などのお供え物をしていました。

しかしこの時期はまだ稲穂がなっておらず、その代わりにすすきを稲穂に見立てて飾ったといわれています。


そんなすすきですが、秋の七草のひとつであったことはご存知でしたか?

春の七草は有名ですが、秋にも七草があるのです。

しかし、粥などと一緒に食べて無病息災を祈願する春の七草と違い、秋はその美しさを鑑賞して楽しむものです。

ほかにはどんな花があるのでしょうか。


☆秋の七草☆

萩(はぎ) 桔梗(ききょう) 葛(くず) 藤袴(ふじばかま) 

女郎花(おみなえし) 尾花(おばな:すすきのこと) 撫子(なでしこ)


~ちょっと口ずさんでみよう(五七五七七のリズムで)~

はぎ/ききょう くず/ふじばかま おみなえし おばな/なでしこ あきのななくさ


中には葛や桔梗など、生薬としても用いられるような草花もあるのです。

葛の根を使う葛根湯は、あまりにも有名ですね。

桔梗はその根を生薬として用い、処方としては桔梗湯、小柴胡湯加桔梗石膏などがあります。

主に扁桃腺炎など、喉の腫れによいとされています。

このように、あまり知られていない秋の七草も、意外と身近な存在だったのです。


今日は秋の七草のお話でした。

この秋、七草を見に出かけてみられるのもよいかもしれませんね。

(写真1枚目・・・葛の花 写真2枚目・・・桔梗の花)

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。