【七情(しちじょう)のバランスを整えましょう】

2月19日から3月4日頃は二十四節気における「雨水(うすい)」の時期です。

降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃になることからこの名前が付けられました。


雨水の頃は農耕を始める目安の時期、また、雛人形を飾ると良縁に結ばれる時期とも言われているそうです。

暦の上でも春が近づいてきているのを感じますね。

しかし、この時期は寒い日と温かい日が交互にやってくる三寒四温と呼ばれる時期でもあるため、体調管理には注意が必要です。

漢方では、体調を崩す原因は体の内側と外側にあると考えます。

外側にある原因のひとつは外邪で、この時期は風邪(ふうじゃ)の影響を受けます。

→詳しくはこの記事をご覧くださいhttps://kampo.saishunkan.co.jp/posts/3822386?categoryIds=706230

一方で、内側にある原因のひとつが七情(しちじょう)の乱れです。

人はおもに喜ぶ・怒る・憂う・驚く・悲しむ・思う・恐れるという7つの感情をもつと考え、これを七情と呼んでいます。

友達とおしゃべりして楽しかったり、ささいな一言で傷ついて悲しかったり。

私たちの毎日は、いくつもの感情によって、豊かに彩られていて、七情のバランスが保たれ健康的に働くことで、心にハリが生まれ、体にエネルギーがめぐると考えられています。

しかしこの七情のバランスが乱れてしまうと、次第に体調も崩してしまうことになるのです。

とはいえ、感情は自在にコントロールできるものではありません。

ひどく悲しかったり、怒りがおさまらなかったり、悩みから抜け出せなかったりすることもあるでしょう。

そんなときは、ため込まず、心を開放しましょう。

心が穏やかになり、安らぐようなことして、同じだけ笑ったり、楽しんだりすると少し楽になるかもしれません。

映画を見たり、スイーツを食べたり、ネットショッピングをしたり、少しの間でもご自身の好きな時間に費やせるといいですね。


この時期見ごろの梅の花を見にお散歩するのもお勧めです。

歩いているだけで香りが漂ってきて癒されます。

そんな梅の花にひきよせられてくるメジロにも遭遇できたら、さらに癒されそうです♪

何かと忙しい季節ですが、少しの心がけで穏やかな良い春をお過ごしいただければと思います。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。