【意外とたくさん! 雨の名前について】

8月8日は「立秋(りっしゅう)」です。

気象庁の梅雨明け宣言(「梅雨明けしたと思われる」というような言い方もされます)ですが、もし立秋まで雨が降り続いた場合、梅雨明け宣言は出されず、「梅雨明けなし」のままになってしまうのだそうです。

今年はぎりぎり間に合いましたね!

ところで、雨にはいろいろな名前が付けられているのをご存知でしたか?

私たちの祖先は日々の生活の中で雨の違いを敏感に感じ取り、それぞれに情緒のある名前を付けて親しんできました。

その数はなんと400種類にものぼるのだそうです。

今日はその中から夏の雨をいくつか紹介したいと思います。

翠雨(すいう)・・初夏に降る雨、青葉をつややかに見せる

瑞雨(すいう)・・夏に穀物や草木を潤す恵みの雨

洗車雨(せんしゃう)七夕の前日7月6日に降る雨、彦星が織姫に会うため牛車を洗うための雨

洒涙雨(さいるいう)・・七夕当日の7月7日に降る雨、織姫が彦星と別れた後に流す涙

喜雨(きう)慈雨(じう)・・夏の日照りが続いた後に降る喜びの雨

夕立(ゆうだち)・・夏の夕方に降る激しい雨

御山洗(おやまあらい)・・多くの登山者でにぎわった富士山を洗い清めるため、富士閉山の日に降る雨

「日本の風土や暮らしに密着」した考え方が現れていますね。

おうち漢方で紹介している養生も、そういう日本の風土や暮らしに密着し自然と共存するという考えをもとに生まれてきたものです。

今年の梅雨のように雨が長く続くと、気づかないうちに湿邪の影響から体に不調がおこっているかもしれません。

またこれから急激に暑さが厳しくなり暑邪の影響を受けることにもなります。

徐々に体を動かしたり旬の食材をとったりしながら、気を巡らせ元気を取り戻しましょう。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。