夏の風物詩といえば蝉!ですね。
最近はあまりに暑すぎて鳴き声が少なくなってきたとの話もありますが、お盆を過ぎたこの時期は道端に抜け殻が落ちていたりもしますね。
蝉の寿命は短いと思われがちですが、少し前に高校生が独自の調査手法により、クマゼミが最長15日間、ツクツクボウシが最長26日間、アブラゼミが最長32日間生存したことを確認し、発表して話題となりました。
実は2000年代頃から研究が進み、蝉の寿命は1か月程度と考えられるようになってきているようです。
「蝉の寿命は短い」という俗説が広まった原因として、成虫の飼育が難しく、飼育を試みてもすぐ死んでしまうことや、多くの個体が寿命に達する前に鳥などに捕食されてしまうことがあるようです。
なお、幼虫として地下生活する期間は3年から、長いものでは17年にも達し、蝉は昆虫の中でも長生きなのです。
そんな蝉ですが、抜け殻が生薬として使われていることをご存じでしたか?
実は、中国では古くから蝉退(せんたい)という生薬として使われており、日本では消風散(しょうふうさん)という漢方薬に配合されています!
その効能は熱を下げる、のどの腫れや痛みを抑える、蕁麻疹などの皮膚のかゆみを止めるなどと様々な効果があるそうです。
興味深い生薬の秘密、これからもお話ししていきますね。
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