【生薬の不思議な話し ゲンノショウコ編】

8月11日(日曜日)は「山の日」です。

山の日は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として2016年から国民の休日となっています。(ちなみに、2020年(令和2年)は東京五輪・パラリンピック特措法により、東京オリンピックの閉会式の翌日に当たる8月10日(月曜日)に変更されます。 )

山の日にちなんで山登りやハイキングに出かける方もいらっしゃるかもしれませんね。

楽しみ方は人それぞれ。

自然の中できれいな空気をいっぱい吸ってリフレッシュすること。

仲間と一緒に頂上をめざし達成感を味わうこと。

そして、登山道をゆっくり巡り季節ごとの野草を観察することも楽しみ方の一つですね。




数多くの野草がある中で、今日は「ゲンノショウコ」についてお話しようと思います。

ゲンノショウコは多年草で日本全土の山野や道端に普通に見られます。

生薬のひとつで、「実際に効く証拠」という意味から和名を「現の証拠」と言います!(^^)! 

ドクダミ、センブリなどと共に、日本の民間薬の代表格です。

江戸時代から民間薬として用いられるようになり、生薬に関する書物『本草綱目啓蒙』(1803年:江戸時代後期)にも取り上げられました。

優れた健胃・整腸作用を持ち、下痢、便秘、食あたり、慢性の胃腸疾患に効くといわれています。

優秀な整腸生薬であることから、イシャイラズ(医者いらず)、タチマチグサ(たちまち草)などの異名も持ちます。

また、秋に種を飛ばした後の姿が神輿のように見えることから、ミコシグサとも呼ばれます。

いくつも名前がありますね!(^_-)

開花期は7~8月頃。白く可憐な花を咲かせます。また、ゲンノショウコは夏の季語としても知られています。


ぜひ山登りをするときや、普段の散歩のときなどに探してみてはいかがでしょうか。



【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。