もうすぐ十五夜です。
十五夜は毎年日にちが異なることをご存知でしたか。今年の十五夜は10月4日(水)です。
十五夜にはよく「お月見をする」と言いますが、この風習、実は平安時代から続いているそうです。その後、江戸時代になり、秋の収穫を感謝する場として月にお供えをする風習ができました。ですが、お供え物も飾るだけではなく、最後は美味しく食べるものでもあります。今日は、十五夜のお供え物として知られる食べ物についてお話ししたいと思います。
1. お月見団子
お月見団子は上新粉(うるち米の粉)です。秋に穂をつけ収穫される米は秋の収穫を祝うものとしてぴったりです。薬膳ではお米は冷える性質も温める性質もない平性という性質をもつ食材なので、多くの方に適している食材です。日本は多くの家庭で米を主食とする文化でもあるので、多くの人に適していることはいいことですね。また、胃腸を丈夫にして力をつける性質を持っていますので、もし、主食がパン派の方ですこしバテ気味の方は、一時的でも主食をごはんに切り替えてみてもいいかもしれません。
2. さつまいも
さつまいもも秋の収穫ですので旬の食材でもあります。お米と同様に平性であり、さらに胃腸を丈夫にして元気をつける性質をもっています。胃腸が弱く、あまり元気がないな・・・というときにおすすめです。小さいお子さんは胃腸が弱いことも多く、その場合にも適しているので幅広い年齢層にとってもいい食材です。また、薬膳の中でも便秘にいい食材と言われています。
3. 里芋
里芋も平性の食材です。胃腸を丈夫にしたり、胃腸の働きを助けたりする性質を持っています。里芋は他にも体を潤す性質があります。秋になり、肌の乾燥を感じたり、のどの乾燥を感じられた場合には、里芋の水分を体に留まらせる性質をうまく活用していきましょう。
このように秋は穀物の収穫が多い時期でもあります。そのため、十五夜のことを「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれるそうです。
また、食材ではないですが、お供え物には一緒にすすきを飾ることが多いです。これは、すすきを秋の稲穂に見立てているそうです。
秋は穀物だけでなく、野菜や果物の収穫時期でもあります。食べ過ぎない程度に「食欲の秋」を楽しみたいですね!
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