今までおうち漢方の中で、「つぼ」をご紹介させていただくこともありました。そもそも「つぼ」とはいったい何なのでしょうか。今回は、「つぼ」についてご紹介します。
漢方の学問では、「気血水」というものが絶えず巡り、バランスを整えることで人間の体を健康に保っていると言われています。
(気血水については、こちら→ https://goo.gl/bpV76z )
これらが体の中を巡るときには、「経絡(けいらく)」という道筋を通って巡ります。経絡は、内臓や皮膚などをつなげる連絡網のようなもので、その経絡上にある刺激を感じやすい部分を「経穴(けいけつ)」と呼びます。これが「つぼ」です。経絡はいくつもあり、それぞれに名前がついています。例えば胃に関わる経路の「胃経(いけい)」、呼吸器系に関わる「肺経」など、関わる臓器の名前がついていることが多いです。その経絡上にある経穴(=つぼ)に刺激を与えることで、名前の由来となっている臓器に効果が出ます。
また、経絡の長さはバラバラですし、通っている場所も異なります。頭から足先まで続いているものなどもありますし、腕にとおっている経絡などもあります。今まで「なんで足の裏を刺激するのに胃に効果があるんだろう・・・」など感じられた方もいらっしゃたかと思いますが、これを知ると納得ですね。
つぼを刺激する方法はいくつかあります。例えば専門の方にしてもらうのであれば、鍼灸院などで鍼やお灸での刺激もあるかと思います。お灸は自宅でできるものもありますね。ですが、簡単に、気づいたときに自宅でできたら・・・と思う場合は指で押すのも効果的です。ここでは、自宅でできるつぼの探し方と押し方を紹介したいと思います。
【つぼの探し方と押し方】
まず、該当するつぼがだいたいどこにあるのかを知ったら、該当する部分のまわりを押してみます。鈍い痛みがあったり、少し痛いけれど心地よく感じたりすればそこがつぼです。つぼを見つけたら、息をゆっくり吐きながら、指の腹で徐々に押していきます。垂直方向に力をかけますが、爪は立てないように注意しましょう。
一カ所のツボは1~2分、何度かに分けて押します。
力を入れ過ぎたり、長時間押し続けたりすると、筋肉を痛めてしまうので注意します。爪が長い、指を使うのが疲れるという場合は、つぼ押しの道具などが売られています。
また、熱があるときやお酒を飲んでいるときには行わないでください。
今は夏バテが出られている方もいらっしゃるかと思います。そんな時には、以前ご紹介した夏バテに良いつぼなども参考にされてみてください。
(夏バテに良いつぼはこちら→ http://kampo.saishunkan.co.jp/posts/2814763 )
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