12月13日は「正月事始め」といって煤払いや松迎えなど、本格的にお正月準備を始める日です。
この日は「鬼宿日(きしゅくび)」ともいい、婚礼以外は万事吉とされる日であり、新しい年を迎える準備を始めるのにふさわしい!ということで定着していきました。
現代風にいうと、煤払いは大掃除、松迎えは正月飾りの準備といったところでしょうか。
今日は、正月飾りに使われる植物のひとつである「南天」について、お話ししたいと思います。
南天は「難を転ずる」(難転・なんてん)と読めることから縁起の良い木とされ、魔除けや火災除けの効果があると言われています。
葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの作用があります。葉に含まれるシアン化水素は猛毒ですが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、食品の防腐に役立ちます。このため、彩りも兼ねて弁当などに入れたりします。
小さな赤い実は南天実(なんてんじつ)という生薬で、こちらも鎮咳などに効果があります。そのため、のど飴に使われていたりもするようです。
見た目もかわいらしく取り入れやすいだけでなく、色々な効能効果があり、まさに正月飾りにふさわしいですね。
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