近頃は雨の日が続き、すっきりしない日が多いですね。
梅雨の間で急に気温が下がる「梅雨寒(つゆざむ)」が終わると、どんどん気温が上がっていき、梅雨が明けると本格的な夏が始まります。
日本の夏は高温多湿なので、これからは漢方の考えでいう「湿邪(しつじゃ)」だけでなく「暑邪」が入り乱れてきます。
今回は「暑邪」についてお話ししようと思います。
(「湿邪」についてはこちら→https://kampo.saishunkan.co.jp/posts/6327835)
「暑邪」は文字どおり「暑さ」が影響しています。
身体に熱がこもることで、ほてり・のどの渇きのような症状が起こります。
また、「暑邪」は「心(しん)」と「小腸」に影響すると考えられています。
「心」とは西洋医学でいう心臓のことをさしているのではなく、血を循環させる他に精神の働きを統括していると考えられており、動悸・息切れのほかにイライラ、不眠のような精神症状を起こします。「小腸」は消化に関与しており、「湿邪」の影響が合わさることで、食欲の低下やだるさといった夏バテの症状がでてきます。
夏の養生としては、体を冷ます性質を持つ「涼」「寒」の食材をとっていくことがおすすめです。旬の夏野菜などは「涼」や「寒」の性質を持つものが多いので積極的にとっていきたいですね(^^)
夏バテにならないように「暑邪」の対策をして元気に夏を乗り越えていきましょう!!
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