4月5日は清明(せいめい)です。清明とは、二十四節気の1つで、4月5日から穀雨(4日20日)の前日までに当たります。清明は春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という語を略したもので、万物が若返り、清々しく明るい季節という意味をもつそうです。実は、沖縄にはこの清明にちなんだ先祖供養行事があるのです。今日はその「清明祭(シーミー)」についてご紹介します!
二十四節気の発祥の地である中国における清明節は、雨季が到来する前に草むしりをして先祖の墓を掃除する風習があることから、「掃墓(そうぼ)節」とも呼ばれています。これは日本におけるお盆のような年中行事に当たるそうです。
その中国の清明節の文化が伝わり、沖縄では清明祭(シーミー)として、現在もその文化が残っているのです。
清明祭(シーミー)では、綺麗に掃除をした墓前に親族が集まり、お線香やお花、重箱につめた料理などを供えた後、墓前に敷いたビニールシートの上でピクニックのように皆でご馳走を食べて楽しみます。その為、沖縄の墓前には清明祭(シーミー)をするための広いスペースがきちんと設けてあるのです(^^)
清明祭(シーミー)は先祖供養の行事ではありますが、決してしめやかに行われるのではなく、お酒なども飲んで賑やかに楽しみます。重箱の中身は豪華なおせち料理のようなもので、女性陣が朝から腕によりをかけて作ります。また、先祖供養のために「ウチカビ」と呼ばれる紙を焼く風習もあります。この「ウチカビ」は「あの世の紙幣」と考えられており、ご先祖様があの世でお金に困らないように燃やして送るという考えがあるのです。
広いお墓の前でご馳走を食べたり、ご先祖様にお金を送ったりするなどの沖縄の独特な先祖供養の文化に驚いた方も多いのではないでしょうか!春の清々しい気候の中でご先祖様とピクニックだなんてなんだか素敵ですよね。皆様のお住まいの地域にも、このような昔からの文化に根付いた行事などがあれば是非教えて下さいね(^^)
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