【春を感じる「桜もち」】

近頃はぽかぽかと暖かい日も多くなり、春を感じるようになりましたね。

桜も見頃を迎え、お花見をされた方も多いのではないでしょうか(^^)

今回は春にぴったりの和菓子「桜もち」についてお話します。

・「桜もち」には種類がある?!

「桜もち」は関東と関西で違うというのはご存知ですか?

関東の「桜もち」は「長命寺(ちょうめいじ)」と呼ばれる、小麦粉の生地を薄く伸ばし焼いたクレープ状の皮であんこを包んでいるものを指します。

長命寺というお寺で、薄い皮にあんこを包んだものに桜の葉を巻いて売り出したことからこの名前がついたそうです。

また、関西で呼ばれる「桜もち」は「道明寺(どうみょうじ)」のことを指します。

「道明寺」とは餅生地にあんこが入っているもので、こちらは道明寺粉と呼ばれるもち米を蒸し乾燥させ荒く砕いたものを使っていることから呼ばれるようになったそうです。

それぞれ名前や由来が違うなんて不思議ですよね。

・桜の匂いの正体は?

実は、桜の匂いは生の葉では香りません。桜の香りの正体は「クマリン」といい、塩漬けすることで「クマリン」がつくられ、桜のいい匂いがするのです。

「桜もち」に巻かれてある葉は乾燥を防ぐためと香りづけのために使われており、葉を食べるかどうかについて決まりはないのでお好みで召し上がってください。

お花見は元来、神が宿ると信じられている桜の木の下で神様を料理とお酒でもてなし、人々も一緒に豊作を願う神事だったそうです。

今は楽しみ方は違いますが、美しい桜を見るのはとても癒されますよね。

これから満開シーズンの方はぜひ、お花見で桜を見ながら桜の匂いを感じる「桜もち」を食べ春を楽しんでください(^^)

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。