【冬至におすすめ!縁担ぎレシピ】

早いものでもう12月も後半となり、すっかり日が短くなりましたね。今年は12月22日(火)が冬至です。冬至は、1年の内で1番日が出ている時間が短く、夜が長い日として有名ですよね。ところで、冬至には「春の七草」のように「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれる7つの食材があることをご存じでしたか?今回は、「冬至の七種」の食材の性質や効果と、それらを気軽に取り入れられるおすすめレシピをご紹介します(^^)!

冬至といえば、かぼちゃを食べることで有名ですが、実はかぼちゃも「冬至の七種」の1つなのです。かぼちゃのことを「なんきん」とも言いますが、昔から「ん」のつく食べ物を食べると「運」を呼び込めると考えられています。その中でも、「ん」が2つつく食材である南瓜(なんきん=かぼちゃのこと)、蓮根(れんこん)、人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、饂飩(うんどん=うどんのこと)の7つの食材は、「ん=運」が重なるという意味で縁担ぎの食材と言われています。

これらの食材を使ったおすすめのレシピが、主に讃岐地方で冬によく食べられる郷土料理の「しっぽくうどん」です。しっぽくうどんは数種類の野菜をかつお等のだし汁で煮込み、茹でたうどんの上にかけて食べる料理です。そのため、一度に多くの「冬至の七種」を摂れるおすすめのレシピなのです!


寒さが厳しい冬の時期は、風邪をひくなどして体調を崩すリスクが高くなりますが、「冬至の七種」にはそれらの予防や回復に適した栄養素が含まれています。しっぽくうどんに「冬至の七種」の全ての食材を入れても良いですが、特におすすめの食材をご紹介します。

〈かぼちゃ、人参〉この2つの食材に多く含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変換され、鼻やのどなどの粘膜を健康に保って免疫力を高めるため、風邪予防に役立つとされています。また、漢方の考えではかぼちゃは「温」の性質を持っていて、血流を促進して体を温めるとされていますし、人参も「気」と呼ばれる生命エネルギーを補うことで疲労回復に役立つとされています。

〈蓮根〉蓮根は漢方でいう「寒」の性質をもっており、体にこもった余分な熱を冷まして発熱やのどの痛みを改善する働きがあるとされています。また、ビタミンCが多く含まれているため、風邪の予防や回復に役立つと言われています。

〈銀杏〉銀杏は漢方おける肺の働きを良くすると言われており、呼吸機能を高めることで咳止め効果や去痰作用が期待できます。

〈うどん〉温かいうどんを食べれば体温が上昇して免疫力が高まり、風邪の撃退に役立ちます。

「冬至の七種」は縁担ぎだけでなく、栄養のある食べ物を食べて寒い冬を乗り切るための知恵でもあります。是非冬の食事に「冬至の七種」を積極的に取り入れ、日々の健康維持に役立ててくださいね(^^)

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。