最近は、一気に涼しくなり、朝方は寒さを感じる日も多くなりました。
秋は過ごしやすい季節ですが、日中と夜の気温差から体調を崩しやすい季節でもあります。
風邪の引き始めかな?と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな時によく活躍するのが、おなじみの「葛根湯」です。
「葛根湯医者」という落語のネタがあります。
来る人来る人に葛根湯を薦める医者の話で、
「頭が痛い? 頭痛ですね、葛根湯をおあがり。次は腹痛? 葛根湯をおあがり。
今度は筋肉痛? 葛根湯をおあがり。次は…」
「先生、私は単なる付き添いですが…」
「付き添い? 退屈だったでしょう、葛根湯をおあがり。」
というように、なにも症状がない付添いの人にまで葛根湯を処方するいい加減な医者の話として語られています。
葛根湯は使い道が大変広い漢方薬で、風邪のひきはじめなら多くの方が葛根湯証を呈するといわれています。
また、葛根湯は風邪のひきはじめだけでなく蓄膿症や肩こり、中耳炎、乳汁分泌不全などにも応用されており、これだけ使い道の広い葛根湯を使いこなせる医者というのはいい加減な医者どころか名医ということになるかもしれませんね。
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