【本格的な梅雨時期は、湿邪(しつじゃ)に注意です】

いよいよ本格的な梅雨の時期ですね。1週間の天気予報でも曇りや雨のマークを多く見るようになりました。また、台風も発生しており、豪雨にも注意が必要です。

今の時期は、漢方の考え方で言うと「湿邪(しつじゃ)」が影響する時期です。湿邪が体内に入ると体の不調や病気を引き起こします。

湿邪が引き起こす体調不良として、胃や腸などの消化器の不調、関節の痛み、むくみなどがあります。これは、湿邪による水分代謝の異常が原因。水分とはいっても、西洋医学的な水分だけではありません。漢方で大事とされている「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の水。体内のあらゆる水分も含まれますが、同時に体を潤す性質や免疫などに関わる機能も水に含まれています。

梅雨時期の体調管理のポイントは、水分代謝をよくすることと、湿邪が体に侵入しないようにすることが大事です。

1. 水分代謝を良くする方法

 まずは、食養生です。水分代謝を良くする食材はさまざまあります。先日もご紹介させていただきましたきゅうりもありますし、セロリ、小豆なども水の排出を良くするものとして挙げられます。

体の養生としては、しっかり汗をかき、体にこもっている水分を排出し、新しい水分を取り込むことも大事です。体の水分は常に古いものは排出され、新しいものが供給されている状態にしましょう。


2. 湿邪が体に侵入しないようにするためには

 胃腸の状態を整えておくことです。食養生では、アサリや牛肉、ハチミツなどは胃腸の調子を整えるのによい食材です。また、梅雨時期は雨が多く、家をできることがおっくうになったり、ちょっと憂鬱な気分になったりすることもあるかと思います。そんな時に関わるのは「気(き)」です。気のバランスが崩れると胃腸のバランスも崩れがちです。そうすると、湿邪が体に入り込みやすい状態にもなりますので、気分のリフレッシュも必要です。


 休日にもなかなか外に出るのが大変なこの時期だからこそ、体調管理をしっかりして、少しでも過ごしやすい状態にしていきながら梅雨明けを待ちましょう!

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。