【色の効果で気のバランスを整えましょう】

 赤や黄色、緑、青、黒、白・・・。世の中には様々な色があります。ご存知のかたもいらっしゃるかと思いますが、色は精神面に効果があることが知られています。

 例えば部屋のカーテンの色を変えたり、インテリアに使っている布などを変えても気分が変わるものですし、大草原の緑に囲まれると、その場の風などの影響だけでなく、目に見える色からもなんだかすがすがしさや心地よさを感じることもあるかと思います。

もちろん、自身が好きな色の持ち物を持つことや服を着るでも気分がよくなることもあると思います。


このように、「色」というのは心の部分に影響することもあるのです。

 春は「気の乱れ」が生じやすい季節です。気が上昇しているときにはイライラやほてりなどが生じやすいですし、気や停滞していたり、気が不足しているときは、体がだるかったり、やる気が起きなかったりします。

今回は、春に生じやすい気の乱れの傾向に合わせていくつかの「色」を紹介したいと思います。


① やる気が出ない、体がだるいなどのとき

 このような症状の時は「気」が停滞しているまたは、不足している傾向があります。元気を取り戻したいときややる気を出したいと思うときには、「赤」がいいとされています。

赤は強いエネルギーをイメージする色です。「情熱的」や「攻撃的」などのイメージがあります。自律神経を刺激することも影響としてありますので、冷え症で胃腸の調子が悪いときなどにいいでしょう。

 ただ、赤はイメージとして強すぎるという場合には、「橙(だいだい)」などもいいかと思います。橙の温かみのある色は、不安で押しつぶされそうなときや心が乱れているときにいいとされています。


② イライラやほてりなどがあるとき

このような症状の時には、「気」が体の中で上半身にかたよっているとき、いわゆる上昇しているときに起こる傾向があります。こんなときには、気分を冷静にしたり、心身を落ち着かせる性質のある「青」がいいでしょう。呼吸もゆっくりと深くなるとも言われてます。

また、「緑」もおすすめです。「緑」は、刺激の少ない色とされていて、心のバランスを整え、リラックスの性質があります。また、自然が持つ色のイメージでもあり、癒しの効果があると言われています。

いかがでしたか。

ぜひ、機会があるときに、色を使った養生も取りいれてみてください。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。