前回、肥満のタイプ別についてご紹介しました。肥満は、「むくみ型」「消化渋滞型」「食欲不振型」「冷え症型」の4つのタイプに分かれます。
(肥満のタイプ分けについて詳しくはこちら→ http://kampo.saishunkan.co.jp/posts/4181237)
今回は、それぞれのタイプ別の養生法をご紹介したいと思います。
―むくみ型―
むくみ型は、体内の「水(すい)」が滞ることによって生じると考えられています。滞っている部分がむくんでいる状態で全体的にも体が重く感じます。
むくみ型を解消するには、水を巡らせる食べ物を食べることです。キュウリやセロリ、アサリ、昆布などがいいでしょう。また、小豆やみょうが、酢などもいいので、この先夏場になってもさっぱりしたものを食べながら養生もできます。
―消化渋滞型―
食欲が旺盛で、脂肪の多い肉類を食べることが多い場合は、消化渋滞型の肥満になりやすい傾向があります。この場合、「血(けつ)」が滞っていることが多いとされています。全身に栄養を行き渡らせることがしにくくなっており、内臓の動きが低下しており、代謝も低下している傾向にあります。
この場合、脂肪の多い肉類を控え、「気(き)」の巡りを高め、血の停滞を取り除くことが必要です。大根やタケノコなどは気の巡りをよくすると言われています。
―食欲不振型―
食欲があるわけではないのに、おなかが張っている感じがある状態です。この場合、「気」の巡りが悪くなっていて、老廃物がうまく排出できず、体内にたまって体のバランスが崩れてしまっている状態です。
体の老廃物の排出し、消化を促す食べ物を積極的に取り入れましょう。玉ねぎや鮭は、胃腸を温め、気の巡りを改善してくれます。こんにゃくなど消化を促す食べ物もおすすめです。
―冷え症型-
冷えはさまざまな不調につながるといわれていますが、肥満もその症状のひとつです。消化や吸収にかかわる「脾(ひ)」という臓器と成長をつかさどる「腎(じん)」の働きが弱まります。すると手足などの末端の冷えが出てきます。すると、内臓もうまく機能しなくなることで、代謝が滞り、肥満につながるのです。
しょうがやニンニクなど内臓を温めて機能を活発にする食材やコショウやトウガラシなどの熱性のスパイスをうまく取り入れて冷えを改善していきましょう。
いかがでしたか。
もし、ボディラインや健康で気にされる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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