【山菜での食養生】

これからの時期はスーパーなどで「山菜」が販売されたりしますね。

この季節ならではの食材なので是非とりいれて養生していただければと思います。

唐突ですが、実は冬眠から目覚めたばかりの熊は山菜をよく口にします。

山菜は独特の苦みを持ち、その苦みがまだ覚めきっていない体をしっかりと起こすと言われています。さらに山菜には眠っていた間に溜まった老廃物の排出を促したり、身体を動かすために必要な栄養分が含まれているものも多くあります。

人間も熊と同じ哺乳類。

本来、冬時期は寒さをしのぐため身体をあまり動かさずにじっとしていることも多く、身体に老廃物が溜まりやすくなっています。

もうすぐ体を動かすのに気持ちの良い春に近づいて参ります。山菜を摂り入れ春の体への準備に取り掛かっていきたいですね。

下記に山菜をご紹介させていただきましたので、参考にしてみて下さいね。


『ぜんまい』

春の代表的な山菜。食物繊維が豊富なことから便通が良くなり、身体の中の老廃物を外へ排出する働きを持ちます。また漢方的には「血(けつ)」を補い、止血作用があると言われています。

『行者にんにく』

にんにくと似た香りがあり、若葉と若芽、花のつぼみ部分を食べます。修行中の行者が厳しい修業に耐えるためのスタミナ食として食べていたことからこの名前がついたと言われています。

ニンニクよりも多い「アリシン」という成分が含まれており、この「アリシン」はビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があります。

『菜の花』

厳密には山菜とは呼ばれませんが、豊富な栄養素を含むこの時期旬の食材です。ビタミンCはホウレン草の3倍以上、β-カロテンはピーマンの5倍あると言われています。

この時期に多い寒暖差により体にストレスが溜まりやすくなりますが、それを解消してくれる作用を持ちます。

この時期ならではの素材なので、見かけた際には取り入れて頂けると幸いです。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。