【寒邪(かんじゃ)に対する食養生】

前回お伝えしたようにこれからの季節は寒邪に気をつけなければならない季節です。

(【いよいよ寒邪の季節です】→https://goo.gl/aEEcJf

冷えは万病の元と言われるように、寒邪により「血(けつ)」が乱れると体の各部位へ栄養供給がうまくいかなくなり、様々な体調不良を起こしてしまいがちになります。

しっかりと体を冷やさないように養生していきましょう。

今日は体を冷やさないための食材についてご紹介したいと思います。

「生姜」

中国では「生姜はあらゆる病気を防ぐ」といわれています。

生姜の主な辛味成分は、ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンなど。

この中で体を温める作用が強いのはショウガオール。

胃腸の血行をよくする働きがあり、体の中心部を温めるといわれています。

また昔からの薬膳の考えでは、根菜類(根のもの)は体を温めると言われています。

寒い時期には積極的にとっていきたいですね。

(例外もあります。大根や山芋などは体を冷やすと言われています。)



「かぼちゃ」

かぼちゃは夏にとれる野菜ですが、血行を良くして体を温める作用があると言われています。

栄養価が高く、何か月も保存がきくため、冬を乗り切るための栄養補給源として古くから重宝されてきました。

また漢方では、かぼちゃの種は「南瓜仁(なんかにん)」という名の生薬として食欲増進や消炎、鎮痛などにも使われています。

ちなみにかぼちゃについては以前お伝えしておりました。下記も参考にしてください。

【かぼちゃの性質とおすすめ料理】→https://goo.gl/bqoQz1

かぼちゃもそうですが、色の黒っぽい食べ物、濃い食べ物、暖色(赤・黒・黄・橙色)の食べ物は体をあたためると言われています。

例えば、緑茶より紅茶、白ごまより黒ごま、白砂糖より黒砂糖など色の濃いもののほうが体を温めます。肉の中でも、レバーや羊肉は、体を温める食材です。



毎度になりますが、食べ過ぎも良くありません。バランスよく食材を摂ることが大切ですが、少し温め素材を意識して食養生していただければと思います。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。