【かぼちゃの性質とおすすめ料理】

 明日(10月31日)は、ハロウィンの日です。つい最近まで日本ではあまりなじみのないものでしたが、秋になると、お菓子メーカーなどでのハロウィンパッケージなどが出回ったり、各地でハロウィンイベントがあったりなどすることで徐々に広まりました。

その時によく目にするのが「かぼちゃ」です。丸いオレンジのかぼちゃの中身と、目や鼻、口の部分をくり抜いた「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるもので、元々はこの中にロウソクを入れて灯したそうです。

かぼちゃは秋におすすめの食材です。というのは、秋に生じやすい症状を助けてくれる性質を持っているからです。

今回は、このかぼちゃの性質やよりいい食べ方を紹介したいと思います。

まず、かぼちゃには、「潤す」性質があります。燥邪の影響をカバーしてくれる食材です。それから、温める性質も持っています。ですので、冬に近づき、急に寒くなったりする今の時期にはぴったりです。また、胃腸の吸収力を高めて元気をつけるという「気」の部分にも作用するのが特徴です。秋は、日と朝晩の気温差もありますし、風邪を引いたりなかなか疲れが取れないといった傾向もあります。

(「秋バテ」についてはこちら→ https://goo.gl/LofNQG 【秋は「秋バテ」に注意】)

そんな時に、胃を助ける食材を食べ、栄養にいい食べ物を食べてれば、しっかり気も整えてくれるので、元気に過ごせます。

さらに、かぼちゃのおすすめの食べ方をご紹介します。


1. かぼちゃの煮物

日本で「かぼちゃ料理」と言えばかぼちゃの煮物のイメージが出てくる方も多いのではないでしょうか。煮物もちょっとひと工夫すれば、効果的になります。例えば、煮物に使う調味料ですが、醤油には冷やす性質があります。そのため、一緒に使う砂糖は黒砂糖などを使うといいでしょう。黒砂糖は白砂糖に比べ、温める作用があります。

また少し味を変えて洋風なかぼちゃの煮物としてバターを加えてみるのもいいです。バターは油分なので、避けがちのかたもいらっしゃると思いますが、適度な油分をとることも大事です。バターには「潤す」性質がありますし、「気」を補う効果も期待できるので、疲れているときなどはちょっとひと工夫してみるのもいいでしょう。


2. かぼちゃのポタージュスープ,かぼちゃのシチュー

スープやシチューは、体を温めてくれるので寒いときにはいいですね。一緒に使う牛乳は、潤す作用があります。また、シチューの際には、「今日はちょっと冷えるな・・・」と混じた日には鶏肉を、「疲れてるな・・・」と感じたときには豚肉を使ってみてください。鶏肉には、温める性質がありますし、豚肉には、疲労回復効果があります。きのこ類を加えるときは、しめじは、胃腸の働きを助けてくれるので、胃が弱い方はいい食材です。


3. かぼちゃのソテー

付け合せにかぼちゃを使ってみてもいいでしょう。例えば、フライパンで火が通るくらいの厚さでかぼちゃを薄切りにして塩コショウとにんにくと一緒に炒め、焼き色を付けるだけです。にんにくは、疲れにもいい食材ですので、秋バテにいいですし、メインの料理の付け合せにはアクセントがあっていいですね。


食欲の秋です。ぜひ、体に良い秋のかぼちゃ料理を楽しんでみてください。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。