【体を動かす秋だからこそ、お風呂で疲労回復をしましょう】

日本は四季に合わせて様々な景色を楽しむことができます。今は紅葉シーズンです。この四季ですが、さらに細かく分けることができ、これを二十四節気と呼びます。一年は春夏秋冬の4つに分かれますが、さらにそれぞれが6つに分かれているのです。この6つの時を過ぎていきながら季節は次の季節へと移り変わっていきます。

昨日10月8日は二十四節気でいう「寒露(かんろ)」の日にあたります。文字だけで見るとなんだか冬本番のような寒いイメージがありますね。「寒露」というのは、朝露が冷たく感じられる頃で、朝晩に涼しかったり少し肌寒い感覚を感じたりするときです。まだまだ日中は暑さを感じることもあると思いますが、夜になるとぐっと気温も落ちてくる時期です。日中は動きやすい時期でもありますので、紅葉狩りやスポーツなどで体を動かくことが多いと思います。また、作物の収穫時期でもありますので、体を使う仕事も多くなります。すると、疲労がたまりがちです。そんな中、夜は少し寒くもなるので、冷え性の人などは血流も悪くなり、なかなか疲れも取れにくかったり、あるいは朝晩の冷えで風邪気味になり体力を奪われてしまう方も。漢方でいえば「気」の乱れを整えることが大事です。

日中体を動かしたときには、しっかりお風呂に入って疲労を和らげ、翌日元気に体を動かせる状態にしておきましょう。

ここでは、いくつか入浴法をご紹介したいと思います。

以前、少しご紹介しましたが、入浴効果には「温熱効果」「水圧効果」「浮力効果」があります。この効果は、シャワーではなかなか得ることができません。より入浴の効果を高めるために疲労回復にいい入浴方法をご紹介したいと思います。

1.入浴は40℃前後の温度で15分くらい

人間の体には「交感神経」と「副交感神経」の2種類の自律神経があります。40℃以上の温度の時には交感神経が働き、活発な状態に。逆に38~40℃ぐらいですと副交感神経が高まりやすいと言われており、体をリラックスさせ、休める方向に働きます。時間としては15分くらい、肩までつかることがいいとされています。


2.入浴のタイミング

入浴タイミングは、寝る1時間くらい前がいいとされています。人間は、体温が下がってきたときに眠りにつきやすいと言われています。お風呂で体をしっかり温めた後、体温は少しずつ下がってくるので、このときに就寝に入れば深い、質の良い睡眠がとれると言われています。


3.好きな香りの入浴剤を使う

入浴は肉体的な疲労効果もありますが、入浴中にゆっくりすることでこころのリラックスにもつながります。好きな香りの中でも自分で「ゆっくりできるな…」と感じる香りの入浴剤を使ってみてください。「気」の乱れを整えてくれます。


 気候もいいこの時期、もうすぐ来る冬に向けての体調管理をしながら元気に過ごしていきましょう♪

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。