梅雨時期のおすすめ食材②

九州から関東の天気予報を見るとようやく今週より梅雨らしい天気になりそうですね。

今日は先週に引き続き梅雨時期におすすめの食材を紹介したいと思います。


以前お伝えしたように、この時期は「湿邪(しつじゃ)」が影響を及ぼす季節。

‘「水」の滞りを取り除くこと’と‘胃腸をいたわること’の2つの養生を中心に行うことが大切です。(理由は過去の投稿【梅雨時期に体に悪さをするのは・・・】をご参照下さい!


「水」を取り除くおすすめ食材として、「わかめ」、「冬瓜」などがあります。

■わかめ

「わかめ」には体内の余計な水分の排出を促す作用だけでなく、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。その食物繊維の中の一種であるアルギン酸(わかめのヌルヌル成分)は血液をサラサラにする効果があると言われています。

■冬瓜

「冬瓜」は定番の食材ではないかもしれませんが、実は種や皮も漢方薬で使われるほど、高い利尿作用があります。

ただ、これら2つの素材はどちらも体を冷やす作用がありますので、体が冷えやすい方は加温調理がおすすめです。

ほかにも「レタス」や「トマト」などの野菜も「水」の排出を促すとされています。


胃腸をいたわる食材として「オクラ」、「カツオ」がおすすめです。

■オクラ

「オクラ」に含まれるぬめり成分はガラクタン、アラバン、ペクチンといった食物繊維で、胃腸の働きを整える作用があります。食欲不振や胃もたれ、便秘の症状が出ている時にもおすすめです。

■カツオ

「カツオ」はタンパク質が豊富でビタミン類、鉄などもバランスよく含まれた高栄養食材です。疲労回復を促すとともに、胃腸の働きを活性化させる作用があります。


食事はバランスが大切なので、これだけを摂れば良い!というものはありませんが、じめじめしてくるこの季節には是非とっていただきたい食材なので、気にかけていただければと思います。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。