先日、道端に落ちた木の葉が、風に吹かれて舞い上がっていて、冬の訪れを感じずにはいられませんでした。
紅葉もピークを迎えつつあるこの時期は二十四節季のひとつ、小雪(しょうせつ)と重なるころです。
今年の小雪は11月22日から12月6日頃までです。
雨がおちてくる途中で雪に変わる時期で、雪が降っても積もるほどはないことから、小雪といわれるようです。
山茶花(さざんか)が咲き出すのも、ちょうどこの頃です。
晩秋から初冬にかけて開花する、清楚な面影を漂わせた山茶花の花は、歌の題名にも使われるほど日本人に好まれています。
山茶花とよく似ている椿とは次の点で見分けることができます。
椿は枯れるときに花全体がポトリと落ちますが、山茶花は一枚ずつハラリハラリと落ちていきます。
このことから昔の武士は打ち首を連想して椿の花を嫌ったということです。
山茶花の種子から採れる液状の油は、椿油と同様に軟膏の材料として乾燥肌などに使われます。
葉を煎じた液は香りがよいことから洗髪に使われるほか、お茶と混ぜると甘味が出るといわれています。
身近な植物に様々な利用法がありましたね。
これからも、意外と知らない身近な植物のお話ししていきますね。
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