【26日「おふろの日」、寒い季節の養生法】

先日近畿地方では木枯らし一号が吹き、秋を通り越して冬がやってきたかのような気候でしたね。

一雨ごとに季節が進み、本格的な冬が近づいているのを感じます。

その季節の移り変わりにあわせて、私たちの体も刻々と変化します。

漢方では自然界の気候の変化を「風」「湿」「暑」「燥」「寒」「火」の6つに分け、「六気(ろっき)」と呼んでいます。

六気自体は自然現象なので、体に害はありません。

しかしこれらの「気(き)」が強くなると、その変化が体に影響を及ぼし、不調の原因になるのです。

それが「風邪(ふうじゃ)」「湿邪(しつじゃ)」「暑邪(しょじゃ)」「燥邪(そうじゃ)」「寒邪(かんじゃ)」「火邪(かじゃ)」です。

漢方ではこれを「六邪(ろくじゃ)」と呼び、体の外側からくる不調の原因としています。

六邪は季節ごとに必ずやってきます。

これから先は、空気が乾燥する「燥邪」と、強い寒さの「寒邪」への対策が必要となります。

「燥邪」には、加湿器などで部屋の湿度を保ち、のどや鼻の粘膜の潤いを保つようにしましょう。

「寒邪」には、体を温めてくれる入浴がお勧めです。

今日は26日、おふろの日!

今一度お風呂に入るためのポイントをおさらいしましょう!

・かけ湯をしましょう

心臓への負担を避けるため、お湯に浸かる前に、足→腰→肩→胸へと、心臓に遠い場所からお湯をかけてください。

・38度~40度のぬるめのお湯が効果的

長く浸かっても熱くないと感じる程度の38度~40度のぬるめのお湯で、「手首・足首・首」の3つの首がしっかり浸かるように10分~15分の入浴をすると、深部体温がしっかり上がり、その後下がります。

人は深部体温が下がり始めると眠たくなりますが、この落差が大きいほど、深い睡眠になります。

良い睡眠は「気・血・水」のバランスを整えることにもつながり、体調を整えてくれます。

・水分補給は忘れずに

入浴中は汗をかくので、体内の水分が減ります。体が脱水状態になる危険がありますので、入浴の前と後に、コップ一杯の水分をとりましょう。

また、この先服を脱ぐのも寒いと感じるほどの時には、浴室を暖めておく方が良いでしょう。

入浴する数分前に、お風呂のフタを開けておくと、蒸気で浴室があたたまりますよ。

それぞれの季節ごとの「邪」を意識し、健やかに過ごしていけたらいいですね!


【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。