前回は、睡眠不足が引き起こす身体の不調についてお話ししました。
心当たりがあるなと感じた方もいらっしゃったかと思います。
日々の生活習慣を見直すと、慢性的な睡眠不足から回復するきっかけになるかもしれません。
すぐに実践できる対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
[朝起きたら日光を浴びる]
人には体内時計が備わっていますが、1日が24時間であるのに対し、体内時計は約25時間の周期で巡ります。
このズレをそのままにしてしまうと睡眠に影響するおそれがあるのですが、日光を浴びることでズレを修正することが可能です。
朝起きるのがつらいという方も、朝起きたらカーテンを開けてお部屋に朝日を入れる習慣をつけましょう。
[寝る前の環境を整える]
寝苦しい夏の夜は、寝る1時間前ほど前から寝室のエアコンの設定温度を低めにしておくと良いです。
ただ、寝ている間は体温が少し下がるので、エアコンの設定温度を1、2度上げてから寝るようにしましょう。
また、スマートフォンやタブレット、パソコン、テレビなどは眠気を遠ざける原因です。
遅くても就寝する30分前には使用しない習慣をつけることが大切です。
[カフェインの量を制限する]
仕事の合間にコーヒーを飲んだり、アフタヌーンティーを楽しんだり、寝る前にお茶で一息ついたりする方もいらっしゃるでしょう。
しかし、コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには、覚醒効果があります。
仕事中、軽い眠気を吹き飛ばすために適量飲むなら問題ないのですが、摂取しすぎると寝つきが悪くなってしまうため気をつけましょう。
個人差はありますが、カフェインが体内に吸収されてから効果を発揮するまでの時間は15分~30分ほど、効果が持続する時間は2時間半~4時間ほどとされています。
午後の遅い時間帯(昼あと~夕方ごろ)にカフェインを摂取すると夜の睡眠に影響する可能性もあるので、摂取する量や時間には十分注意してください。
[仮眠・早寝をする]
睡眠不足になると、どうしても日中強い眠気を感じてしまいます。
無理して起きているという方も、眠気が酷いときは、お昼時間などを利用して15分~30分ほど仮眠をとりましょう。
仮眠をとると、寝不足や疲労が解消され思考力が戻るため、仕事のパフォーマンス低下も防げるかもしれません。
このほか、意識して早寝をするというのも眠気の解消には効果的です。
いつもより早い時間に布団に入り、目を閉じて身体を休めましょう。
[ストレスを整理する]
ストレスが多いなと感じたら、一度ストレスについて整理してみるといいでしょう。
今自分にかかっているストレスがどんなものか、どれだけインパクトが強いのか、その種類は何かなどが整理できると、どうしたらコントロールできるかが解りやすくなると思います。
自分のストレスを知り、自分に合ったストレス解消をすることで不安からの睡眠を妨げる要因を押さえてみてもいいかもしれませんね。
しかし、どうしても眠れないというときは無理をする必要はありません。
「眠らないといけない」というプレッシャーが余計に眠気を遠ざけてしまうこともあるので、心を穏やかに保ち、自然に睡魔が訪れるのを待ってみてくださいね。
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