【秋にもあった土用の日】

10月20日は「秋の土用」の入りというのをご存知ですか?

「土用」と聞くと、7月下旬頃の「土用の丑(うし)の日」を思い浮かべる方がほとんどなのではないでしょうか。

実は土用は、夏以外に春、秋、冬にもあり、それぞれ、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間の期間になります。

夏の土用の丑の日には「う」がつく「うなぎ」が定番ですが、秋の土用の辰(たつ)の日には「た」がつく「大根」などを食べると良いとされています。

ちなみに冬は未(み)の日に「み」がつくもの、春は戌(いぬ)の日に「い」がつくものが良いそうです。

これらの理由は十二支が関係していて、十二支を使って1年の月を表したときに、その月の対角線上のものを食べて、元気でいよう!という考え方が元のようです。

つまり、今月は戌(いぬ)の月なので、対角線上は辰(たつ)。辰の日に「た」のつくものを食べよう!ということですね。

秋の土用の頃は大気の乾燥が進み、「肺(はい)」の機能が低下しがちです。

ここでいう「肺」とは、漢方でいう「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」のうちのひとつを指し、「肺」は潤いを好み、乾燥を嫌います。

「肺」の機能を高めることで、この時期の大気の乾燥から体を守ってくれて、咳や痰などの風邪の諸症状や肌荒れが起こりにくくなります。

大根は、そんな「肺」の機能を高めてくれると言われています。

今年の秋の土用の辰の日は10月28日です。

おでんも美味しい季節ですし、豚汁、煮物、雪見鍋、酢の物、サラダ・・・皆様のお好みで、大根を使った料理を献立に加えてみてください(^^♪


【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。