まだまだ暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?
今日は夏に黄色い小さな花を咲かせる生薬のひとつ、茴香(ウイキョウ)についてのお話です。
ウイキョウの原産地はヨーロッパ地中海沿岸で、古代エジプトやローマでも栽培されていたそうです。
マラソンの起源になったといわれている、紀元前490年に繰り広げられたアテネ軍とペルシャ軍の戦い、「マラトンの戦い」ですが、実はその名前の由来にウイキョウが関係しているという説もあります。
古代ギリシャ語で、マラトンはウイキョウのことを意味し、当時その戦場にウイキョウの花が一面に咲いていたことから「マラトンの戦い」と呼ばれるようになったのだとか。
そんなウイキョウは別名フェンネルともいわれます。
日本ではスープ、シチュー、肉料理の香辛料として、西洋では魚料理やピクルスの風味付けに、インドではカレー料理に、中国では五香粉の原料として用いられます。
また、芳香性健胃薬として、消化不良、便秘、お腹の張りなどに効果的とされ、漢方方剤の安中散(あんちゅうさん)や、一般用医薬品の太田胃散、口中清涼剤の仁丹などに使われています。
日頃からバランスの取れたおいしい食事をとることで病気を予防する「医食同源」に一役買っていますね。
今年は暑さと感染対策で外に出る機会が減っているため、夏の花を実際に見ることが難しくなっているかもしれません。
そんな中で、皆様のおうち時間を少しでも豊かにできるような情報をお伝えできたらと思います♪
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