漢方では、人間の体は「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」によって成り立っていると考えます。
「気」とは人間の体を動かす根源エネルギーで、生き物の基本的な要素です。
人間の体の動きも「気」によって支えられています。
私たちが知らず知らずのうちに「気」の存在を意識している様子は、元気、短気、やる気、気長、気が緩む、気をもむ、気が滅入る、などなど「気」のつく表現を多く使っていることからも知ることができます。
この夏は例年通りに過ごせていない方も多いのでは?と思います。
自分ではこの状況に順応しているつもりでも、どこかで「気」を張りすぎていたり、周りに「気」を使いすぎていたり。。。
また、さらにこの時期の、「湿邪(しつじゃ)」「暑邪(しょじゃ)」の影響を受け、「気」の乱れが生じてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
気が乱れると現れる症状として、主に3タイプあります。
①クヨクヨタイプ
②イライラタイプ
③疲労・倦怠感タイプ
クヨクヨタイプの方は「血」も不足しがちです。栄養が体全体に行きわたらず様々な不調が現れます。気のおけない友達に会ったりしてストレスを解消しましょう。(ソーシャルディスタンスを保ちつつ)
イライラタイプの方は、「気」が滞り、感情のコントロールができなくなることが多いです。仕事は一人で抱え込まず、家事も手抜きして自分を客観的にみるようにしましょう。
疲労・倦怠タイプの方は「気」が不足し「五臓」の働きが弱まっていることが多いです。早寝・早起き、バランスの取れた食事、適度な運動を心掛け、「気」をたくさん作るようにしましょう。
暑さもまだまだ厳しそうです。体も心も整った状態で過ごせていけたらいいですね。
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