戦国時代に大活躍した武田信玄が、傷を癒し鋭気を養うために温泉を利用していたことも知られていますが、日本では各地に温泉があり、古くから病気や傷の治療に、温泉が用いられてきました。
また、暮らしの中では5月の節供の菖蒲湯、冬至の柚湯など、浴槽に植物そのものを入れて、薬湯として親しんでいますね。
薬湯とは、温泉成分や薬用植物を浴剤としていれたお湯のことですが、今日は、日本三大薬湯の温泉地をご紹介します。
■草津温泉(群馬県)
自然湧出量は日本一を誇ることで有名な草津温泉。温泉街の中心に湯畑があり、高温の湯を冷ますための「湯もみ」でもお馴染みです。ここの泉質は強酸性。殺菌効果が高いのが特徴です。
【泉質】◎酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)※湯畑源泉
■有馬温泉(兵庫県)
兵庫県神戸市の「有馬温泉」は、多くの人が一度は耳にしたことのある代表的な温泉。
日本最古の温泉、と言われています。同温泉にある「湯泉神社」によると、有馬温泉の歴史は、「大已貴命(おおなむちのみこと)」「少彦名命(すくなひこなのみこと)」の二神が登場する日本神話の時代までさかのぼるのだそう。
7つもの泉源があり、泉質もさまざまなので、温泉めぐりも楽しいですね。飲泉することができる温泉もあります。
■松之山温泉(新潟県)
草津、有馬に並び、日本三大薬湯の一つに数えられる松之山温泉の湯には、温泉と認められる基準値の「15倍」もの温泉成分が含まれており、その濃さゆえに「薬湯」と呼ばれています。
また、92度もの高温で噴出し、豊富に含まれた塩分の作用で体がよく温まることから「熱の湯」の異名も持っています。美肌効果に優れ、傷を癒してくれる薬効豊かな湯は魅力的ですね。
【泉質】 カルシウム・ナトリウム塩化物泉
■家庭でも、薬湯を。生薬を6種処方した100%生薬入浴剤
ご自宅のお風呂でも薬湯になるのが、再春館製薬所「養生薬湯」
トウキ、センキュウ、ガイヨウ、チンピ、ボウイ、サンシシを刻んで袋に詰めたものをお湯に入れるとじんわりと薬効成分がお湯にとけこみます。
身体の芯からポカポカ温まり、心も身体もゆる~りとほぐれ、生薬の懐かしい香りが漂います。
▼養生薬湯の公式サイトはこちら
https://www.saishunkan.co.jp/yojoyakuto/
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