【夏野菜の代表格“トマト”は観賞用だった…?!】

連日雨が降り続いている地域も多いと思いますが、梅雨が明ければこれから本格的な夏がやってきますね。今回はそんな夏の暑さに負けない体作りにおすすめの食材である“トマト”をご紹介します。

トマトは、16世紀始めにメキシコからヨーロッパへ渡ったという説があります。初めはベラドンナという有毒植物に似ているため、毒草と思われて観賞用にされていましたが、18世紀頃から食用となって広まったそうです。日本へは江戸時代に長崎に伝わり、始めは「唐柿(からがき)」と呼ばれて観賞用とされ、食用となったのは昭和になってからといわれています。

漢方の考えによると、トマトは「寒」の性質を持っており、体内の余分な熱を取り除き、水分を補って体を潤す働きがあると考えられています。この働きによって体にこもった熱を冷まし、のどの渇きや肌の乾燥を解消します。さらに、五臓六腑のうちの「脾」の働きを整え、消化吸収を高めて食欲不振や体力も回復するので夏バテ解消にもおすすめです。

現在ではトマトはとても身近な野菜ですが、昔は観賞用だと考えられており、食べようとする人がいなかったなんてとても驚きですよね。もうすぐやってくる本格的な暑さに負けない体づくりをしていきましょう!


【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。