【食事での燥邪(そうじゃ)対策】

最近は急に気温が上がったり、冷え込みが来たりとますます寒暖差が激しくなっていますね。体温調節しやすい服装を心がけたり、体が冷えたときはしっかり体を温めたりと体調崩されぬようお気を付け下さい。

冷え込みとともに乾燥が強くなってまいりましたね。先週もお伝えしたようにこれからは「燥邪」が体に影響を及ぼす季節です。

(【これからの時期は「燥邪(そうじゃ)」に注意が必要です】→ https://goo.gl/wZoYsa)

特に「肺」は「燥邪」の影響を受けやすく、のどの痛みや咳といった症状を引き起こします。そのため「肺」の働きを高めて「水」を補うこと。

又、「肺」だけでなく「燥邪」により体のあちこちで「水」が不足しますので、体に潤いを与えること。

この2点が大切です。今日はこれらに対するおすすめの食養生をご紹介したいと思います。


薬膳では、食材の色によって体に与える作用があると考えます。

中でも「白」は肺の働きを高め、体を潤す作用があると言われています。

一部ご紹介いたします。


乾燥予防におすすめ。「水」を補いながら「肺」の働きを高める作用があります。

れんこん

肺に潤いを与えて働きを高め、のどの渇きや痛み、咳を予防します。

又、薬膳には「酸甘化陰(さんかんかいん)」という言葉があります。

簡単に言うと、酸味と甘味を合わせて摂取すると、体内に潤いが作り出されるという意味です。野菜や果物には自然に備わっているものが多くあります。


トマト

甘味と酸味の両方の作用があります。体を冷やしすぎないよう加熱調理がおすすめです。

リンゴ

甘味と酸味で体を潤すとともに、胃腸の働きを高める作用があります。

どれも手に入りやすい素材でもありますので、積極的に取り入れて乾燥から体を守って頂ければと思います。

今回は“食”養生をお伝えさせていただきました。食以外の燥邪対策についても近いうちにご紹介させていただければと思います。またチェックして頂けると幸いです。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。