【夏風邪にいい漢方薬】

 8月になり、夏本番!。もうすぐお盆にもなりますね。お盆には、帰省や出かける予定などを立てられている方も多いのではないでしょうか。そんなときに風邪を引いてしまって予定をキャンセルしてしまった・・・や、行けても体調が思わしくなくて十分楽しめなかった・・・だとせっかくの予定も台無しですね。そこで今日は、早めの対処法として夏風邪にいい漢方薬を紹介したいと思います。

 

 まず、夏風邪と冬の風邪、症状の出やすさが違います。それは、悪さをするウイルスに違いがあるからです。多くのウイルスは、乾燥や寒冷を好むのですが、夏風邪を引き起こすウイルスは湿気や高温を好みます。エンテロウイルスやアデノウイルスと呼ばれているものですが、これからはのどや腸で悪さをします。そのため、夏風邪は、のどの痛みやおなかの痛みが出やすいと言われています。また、夏には、冷たいものをとりがちなので、胃腸が冷えてしまい、胃腸機能が低下し、夏バテ状態に。そのため、免疫力が落ちてより風邪を引きやすい状態になります。

 のどの痛みを伴っているときには、銀翹散(ぎんぎょうさん)があります。また、食欲不振や胃腸の不調を伴うときには、香蘇散(こうそさん)やかっ香正気散(かっこうしょうきさん)や参蘇飲(じんそいん)。また長引いているときは、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)で体力をつけるなどがあります。さらに詳細な選び方は、ほかにどんな症状が出ているかなども関わります。

「風邪」といえば葛根湯が有名ですが、このように風邪の症状や体質などでも効果的な漢方薬は異なるもの。医師、薬剤師、または登録販売者に症状を伝え、症状に合ったものを教えてもらうことで効果的な治療をしていきたいですね。

 

 もちろん、この漢方薬を飲んでおけば絶対に大丈夫!というわけではありません。症状が発生し、なかなか治りが悪い場合は医療機関を受診しましょう。状態や程度によっては病院で出される医療用のお薬で治療する必要な場合もあります。

予定が入りやすいこの季節、養生で体調面もしっかり注意していきながら夏を乗り越えていきましょうね!

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。