季節ごとに、「邪(じゃ)」のお話をさせていただきました。
では、春はどんな邪が関わるのでしょう。今回は、春の邪についてご紹介したいと思います。
春に注意したい邪は、「風邪(ふうじゃ)」です。一見過ごしやすい季節でもあり、植物の芽吹きのタイミングでもあるので、邪がないように見えるのですが、実は春もあるのです。
「風邪」は、名前の通り「風」の邪です。風は、花粉やウイルスや菌、また様々な邪を運んできます。これが体内に侵入すると、花粉症などのアレルギー症状や風邪などの体調不良を引き起こします。すると、目のかゆみや鼻水が生じ、日常生活が過ごしにくくなり、体調も悪くなりますし、肌へのダメージも出てきます。
この風邪に負けないようにするためのポイントは・・・
1. 風邪を寄せ付けないこと
風邪に乗って体内に入ってきたものや邪を追い払いましょう。追い払うことのできる食材は。「散(さん)」という性質を持っています。例えば、「ねぎ」や「大葉」があります。
2. 風邪が体の中に入ってきても負けない身体づくり
もし、風邪が入ってきたら、その影響にも負けないような身体にしておくことが大事です。前回、春に弱りやすい臓器「肝(かん)」のお話をさせていただきました。
(【春はこんな季節です → http://kampo.saishunkan.co.jp/posts/3797350】)
肝は、身体をいきいきと、健康な状態にするためにとても大事な臓器です。ですので、「肝」をいたわる食養生や体養生の実践をしてみてください。「貝類」や「海藻類」もお伝えしていましたが、「イカ」や「苺」もおすすめです。
また、次回にこれらにいい体養生やもう少し食についてのご紹介をさせていただきたいと思います。
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