【おせち料理に使われる食材について①】

12月もあっという間に折り返し、師走は本当に時が経つのが早いですよね。

まもなく新年ということで、正月の定番!おせち料理の食材についてご紹介していきたいと思います。それぞれの素材には色々な力がありますので、うまく取り入れて健康な1年を送っていきましょう。



○黒豆

黒豆は祝い肴三種といってこれさえあれば最低限お正月をお祝いすることが出来るという品の一つです。黒豆の「黒」には魔除けの力があるとされ、「まめ」に働き、「まめ」に暮らせるようにという願いが込められています。真面目に働けて、健康に暮らせる1年を願ってのことですね!

ちなみに黒豆には、胃腸の機能を高め、尿の出をよくして体の余分な水分を除く作用があると言われています。ただ、食べ過ぎると胃腸の負担になり消化不良を起こしてしまいがちなので、注意が必要ですね。

○海老

長生きの象徴としておせち料理に使われるようです。長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きすることを願って用いられているようです。

漢方的に言うと、海老は体を温める素材です。又、補腎(ほじん)という腎を丈夫にする作用や開胃(かいい)という食欲を促進する作用があると言われております。

冬の寒い時期にはとりたい素材のため、お正月が楽しみですね。

○伊達巻

伊達巻は白身魚やエビのすり身に卵黄を加え、焼き上げたもので、名前の由来はいくつか説があり、ひとつは見栄を張る・豪華に見せるという「伊達」の意味からきているそうです。

巻物に似ていることから、知性をあらわす象徴となっているようで、伊達巻を食べると勤勉になって、学問や文化が身について、勉強や習い事が成就すると言われています。

卵は安五臓(あんごぞう)といい五臓を補いその機能を高めるという作用があります。栄養価が高いことによりから来ていると考えられますし、白身魚はタンパク質が多く弱った体を補強し、気力を高めたりする作用があると言われています。

いかがでしたでしょうか。

この素材は○○に良いのだ!と意識しながらおせちを食べて頂けると幸いです。おせち料理は、まだ他にも種類がございますので、またご紹介させていただきますね。

【再春館製薬所 公式ブログ】おうち漢方

『おうち漢方』は再春館製薬所の公式ブログです。 漢方というと、専門的なこと?難しい?ちょっと私にはわからない? でも、漢方の考え方は、古くから日本の風土や暮らしに密着し、ずっと前からの日本人の知恵、とでも言い換えられるほど、私たちの生活や日常に根付いているのです。だからこそ、私たちは肩ひじ張らず、毎日の生活に役立つ「漢方」の知恵を、わかりやすくお伝えしていきます。