明日、11月7日は「立冬(りっとう)」です。暦の上では、いいよいよ「冬」がやってくる始まりの日です。本格的な冬はまだ先にはなりますが、この日は「冬の気配が感じられてくる頃」という時期になります。このころから「木枯らし」が吹き始め、徐々に気温が下がってきて本格的な冬に向かっていきます。「木枯らし」は、10月半ばから11月末にかけて、日本の気圧配置が冬型になり、北よりの風が風速8m/s以上(葉の茂った木が揺れ動いたり、池や沼の水面にも波頭が立つくらい)で吹いた時にその風を「木枯らし1号」と気象庁が認定するそうです。今年は関東、近畿地方で10月30日に「木枯らし1号」が発表されました。昨年と比べると関東では、10日ほど早く、近畿では1日遅かったようです。秋は、燥邪に注意が必要とお伝えしていました。
(燥邪とは? 【これからの時期は「燥邪(そうじゃ)」に注意が必要です】→ https://goo.gl/wZoYsa )
これからは、燥邪対策も必要ですし、寒さ対策も必要になります。本格的は冬はもう少し先にはなりますので、また今後の投稿でご紹介したいと思います。今回は、燥邪にいい食材でかつ体を温める性質のある食材を紹介したいと思います。最近の投稿では野菜類や肉類の紹介が多かったため、今回はそれ以外の種実類(ナッツ類)や果物類でご紹介したいと思います。
〈種実(ナッツ):くるみ〉
ピーナッツやアーモンド、ピスタチオなどよくお酒のつまみなどで出てくるナッツですが、この中で潤す性質と温める性質を併せ持っているのが「くるみ」です。また便秘がちの方にもおすすめです。くるみは、料理にも使えますし、そのままでもおいしくいただけます。また、おつまみとして食べられているものでもあるため、お酒を飲む機会にもちょっとした食養生になります。例えばビールは少し体を冷やす性質があります。これをカバーするためにも一緒にくるみを食べるといいですね。また、料理はあまりする機会がないかたでもそのままでも食べれますし、パンでもくるみパンなどがあるので簡単に食養生ができます。もちろん料理をされる方はくるみを用いた料理など工夫されてみてください。
〈果物:ざくろ〉
果物は、潤す性質をもつものが多いのですが、同時に冷やす性質を持っているものが多いです。しかし、「ざくろ」は、潤す性質でかつ温める性質を持つ食材です。また、気が滞っていたり、血行が悪いときにもいいとされています。しかし、渋みがあり、胃腸への刺激がありますので、胃腸が弱い方は食べすぎには注意です。時期も限定されていますし、日本でも栽培も少ないことからなかなか手に入りにくい果物ではありますが、ぜひスーパーなどで見かけたときには、この時期だからこそ食べてみてください。女性ホルモンであるエストロゲンが含まれているということもあり、女性にはおすすめです。
これからの季節は、乾燥と寒さの対策をしていきましょう。
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