連日暑い日が続いていますが、暦の上では8月8日から二十四節季のひとつ「立秋」に入ります。
なかなか秋を実感しづらい時期ですが、山間部ではどことなく夏から秋に代わっていくところもあるようです。
そこで今日は、秋の七草のひとつで、初夏から秋に花を咲かせる、「桔梗(ききょう)」のお話です。
桔梗は、東アジアに自生する多年草です。
根茎(こんけい)は生薬として用いられ、含まれる成分のサポニンには、鎮咳、去痰などの作用があります。
その名もずばり、桔梗湯(キキョウトウ)は喉の痛みや扁桃腺炎に用いられます。
飲み方は、お湯に溶かしてうがいをしながら服用します。
そのほかにも、ニキビに清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)、化膿性皮膚疾患に十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)、気管支肺炎に清肺湯(セイハイトウ)、蓄膿症や慢性扁桃腺炎に荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)、などに様々な症状に用いられています。
また、韓国では「トラジ」と言う名前でキムチの材料として食されているそうです。
秋の七草に意外な秘密がありましたね。
自生しているものは少なくなってきており、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているそうですが、お花屋さんの店頭で見かけたら、「桔梗の秘密」、思い出してくださると嬉しい♪です。
0コメント